シカゴのファンズワース邸見学を10倍楽しく!行き方と特徴を解説

平日を入れてシカゴに4泊する機会があったので、日本から遊びに来た妻と

ファンズワース邸(farnsworthhouse)に行ってきました。

恥ずかしながら私は全く知りませんでしたが、世界3大建築家の1人ミースが1950年に設計した「最後の邸宅」として知られています。

依頼主は大富豪の女医エディ・ファンズワース。彼女が忙しい現実の世界を忘れるための別荘として作られたのがファンズワース邸です。

これからファンズワース邸を訪れる方が観光を楽しめるようにファンズワース邸への行き方とガイドツアーの内容を写真付きでご説明します。

シカゴのファンズワース邸の場所と行き方・交通機関

ファンズワース邸は、元々の成り立ちが別荘のため、ものすごく田舎にあります。

なので、直接行ける公共の交通機関はありません。

行き方は、以下の3つです。

1.自分達の車で行く

2.シカゴでレンタカーを借りて行く

3.近くの駅からタクシーで行く(Plano駅)

今回の我々は2のレンタカーで行くことにしました。(地図は記事の最後で紹介しています。)

シカゴのオハレ国際空港からレンタカーを手配して、ファンズワース邸に向かいます。

約1時間のドライブなのでそこまで遠くはありません。ファンズワース邸は、大観光地ではなくひっそりとたたずむ邸宅なので、道中に標識は全くありません。ファンズワース邸前のこのサインが唯一の目印です。私たちも一度前を通り過ぎてしまったので、注意していないと見過ごしてしまうと思います。

farnsworthhouse

ちなみに、シカゴのレンタカーは時間貸しではなくて、日貸しでした。アメリカの他の都市より高かった・・。さすが大都市です。1日借りて、保険なども入ると約100ドルでした。

タクシーで行く場合は、アムトラックという電車を使って一番近くのPlano駅まで行きます。Plano駅にいるタクシーの運転手にお願いして、ファンズワース邸に行くのですが、どうやらメーターではなくて、交渉のようです。40ドルくらいするようなので、空港からの移動など含めて考えるとレンタカーの方が楽だと思います。

ファンズワース邸はガイドツアーでしか回れない。事前予約を!

現在、有料のガイドツアー以外にファンズワース邸を見学する手はありません。

我々も現地に着くまで知らなかったのですが、ファンズワース邸は公共の施設ではないため、勝手に見学することはできませんでした。施設が雇っているガイドさんに案内してもらいながら邸宅や庭を見学することになります。

2014年11月現在で費用は1人当たり25ドル。

*オンラインで買うと2.5ドル安いようなので、着く時間が予測できるようであれば事前に購入してしまって良いと思います。

http://farnsworthhouse.org/tours

ファンズワース邸は、Visitor Centerを抜けていかないと行けないようになっています。

現地でチケットを買う場合は、Visitor Centerでお金を払って、ツアー開始まで待ちます。オンラインで買った方もまずはVisitor Centerに行って、予約した旨を伝えましょう。

写真たっぷり。ファンズワース邸のガイドツアーってこんな感じ

平日に訪れたこともあり、我々の回には他にお客さんはいませんでした。1つ前の回も参加者は2人だけでした。

ということで、ガイドさん(Mark)とマンツーマンのツアー。ラッキー!ゆっくり見れます!

まずはVisitor Centerをスタート

farnsworthhouse visitor center

ファンズワース邸まで3分ほど林の中を歩いていきます。

farnsworthhouse hayashi

ファンズワース邸の成り立ち、ミースと依頼主の女医エディ・ファンズワースの関係

かなりドロドロした話を聞かせてくれます。お金の話がかなりえげつなくて、アメリカっぽいというか人間くささを感じます(笑)

 

そうこうしてる内に、じわじわと姿を現すファンズワース邸。写真の右上に注目!

farnsworthhouse2

正面からのシカゴ・ファンズワース邸。

ミースの哲学にLess is more(より少ないことは、より豊かなこと)というコンセプトがあるため、概観は白を基調にした、まさにシンプルそのもののつくりです。

farnsworthhouse3

しかし、ミースのもうひとつ有名な哲学にGod is in the detail(神は細部に宿る)があります。これをまさに感じることができるのが、この杭。一切釘が見えないんです。

farnsworthhouse3

さらに家の中に入ると、この杭すら見えなくなって家全体が川の上に浮いている見えるという仕掛け。まさしく神は細部に宿る、です。

 

家の中には靴を脱いで入ります。家の中での写真撮影は禁止ですのでご注意を。

farnsworthhouse4

ファンズワース邸は、途中で持ち主が何度か変わっていて、その度に中の家具が変えられています。

写真を見せてもらうのですが、それぞれの持ち主の思考がはっきりと現れていて、面白いです。

詳しい説明は、ガイドさんに任せます。日本人観光客も多いとのことで、聞き直せばゆっくりとした英語で話してくれます。

*ファンズワース邸の前で写真を撮ってほしい場合はしっかりとお願いしましょう!

ファンズワース邸での写真撮影は禁止されていませんが、観光地ではないので自分から言わないと邸宅前での写真等をわざわざ撮ってくれるようなサービスはありません。恥ずかしがらずにお願いしましょう。

別角度からのファンズワース邸

farnsworthhouse4

farnsworthhouse5

 

と、いうことで全体で約1時間半のツアーですが、一つの建築物の成り立ちからじっくりと学べるのでとても興味深かったです。

ミースの建築物はシカゴ市内にもたくさんあるので(IBMタワーやフェデラルセンターなど)、ファンズワース邸を見学した後はシカゴのダウンタウンに向かうとより面白いかもしれません。

地図はこちら↓ 住所:14520 River Rd, Plano, IL 60545