
アメリカに赴任・転勤をする方や留学をする方に必要になってくるのが、ドル決済のクレジットカードです。
ただし、アメリカでクレジットカードを作るのは簡単ではありません。クレジットカード会社からカード発行をしてもらうには、クレジットヒストリーという過去の金融商品に関する履歴が必要となります。ただし、アメリカに移住してすぐは当然何のヒストリーもありませんから、どこの会社も日本人にクレジットを発行してくれないんです。
とはいえ、全く手がないわけではありません。当ブログでは、主に以下の2種類のクレジットカードをおすすめしています。
1.JAL USAカード/ANA USAカード
2.SBIカード
JAL USAカードについては、こちらの記事をご覧いただき、
今回はもう一つのおすすめSBIカードの申し込み方法とドル建て決済で利用する方法をご紹介します。
この記事の目次
SBIカードのドル建て決済が何でアメリカ生活におすすめなの?
SBIカードは、ネットバンクの住信SBIネット銀行系列のクレジットカードです。
渡米してすぐにクレジットカードを使いたい方、アメリカでの定収入が無い方、アメリカでの生活期間が1年以下と短めの方におすすめのカードなので、おすすめの理由をそれぞれ説明していきます。
ドル→円の手数料が節約できて、為替の影響もなくなる
ずばり、SBIカードをドル建てで利用すると、間違いなく経済的にお得なんです。
通常、日本のクレジットカードは円決済なので、アメリカでそのまま使うと、毎回ドル→円への手数料が取られてしまいます。ドル建て決済ができるクレジットカードならこの手数料もかかりませんし、円安や円高といった為替の影響に左右されることもなくなります。
そして、そもそも日本で発行できるクレジットカードで、ドル建て決済ができるものって非常に少ないんです。
だから海外生活をする人や海外ショッピングをする方にSBIカードが重宝されているんです。
(SBIカード公式サイトより転載)
日本でカード発行まで完了するから、渡米初日から使えて手数料を節約できる
JAL USAカードやANA USAカードのように、アメリカで発行するクレジットカードは、アメリカに住み始めてから手に入るまでに最短でも1~2ヵ月はかかります。これは、カードを発行するにあたって、アメリカのソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の取得や定住所の確保が必要となるためです。
SBIカードは日本で発行するので、当然ですが渡米初日から使うことができます。
そして、引っ越しを一度でもしたことがある方なら想像がつくかと思いますが、
新しい場所に住み始めた最初の1ヵ月って一番お金を使うんです。
生活用品一式を揃えたり、テレビを買ったり、インターネットの契約をしたり、人によっては車の契約をしたり・・・。
このタイミングでアメリカ発行のクレジットカードが手に入っていることは絶対にないので、大抵の人は日本で両替してきたドルで現金払いをしたり、日本で昔から持っている円建てのクレジットカードを使って無駄に手数料を払っていくんです。
私も最初のタイミングではアメリカ発行のクレジットカードがなかったので、持ち込んでいたドルをどんどん使い、現金が底をつきだすと日本のクレジットカードを使って大分手数料を取られていました。
アメリカ生活の初めからドル建てのクレジットカードを持っていれば、全てをクレジット決済にして、ポイントも全部貯められるのでメリットは大きいと思います。
アメリカで定収入がなくても作ることができる
日本での仕事をやめてアメリカに渡米する方で、アメリカでの仕事の目途が立っていない場合はアメリカでクレジットカードが作れる可能性は無いと考えた方が良いです。日本人に一番やさしいJAL USAカード・ANA USAカードでも会員資格に「アメリカで定収入があること」があげられています。
こういう場合は、日本でSBIカードを先に作ってしまうことをおすすめします。仕事を辞める前の信用力がある内に日本でドル建て決済のカードを手に入れれば、事務手数料を節約できるのでアメリカでの生活コストが格段に下がります。
現金キャッシュバックがある
SBIカードは使う金額に応じてポイントがたまっていき、そのポイントを現金キャッシュバックしてくれます。JAL USAカードのようにマイレージでもらうよりも現金キャッシュバックが良いという方にもSBIカードはおすすめです。
SBIカードの申し込みとドル決済の方法
SBIカードでドル決済をするには、以下の2点が必要です。
- SBIカードの引落口座として住信SBIネット銀行の口座を設定している
- 住信SBIネット銀行の外貨普通預金で「米ドル」を預金している
ということで、SBIカードを申し込むときに、合わせて住信SBIネット銀行の口座を開設する必要があります。
開設した口座の外貨普通預金に米ドルを入れてSBIカードの引落口座として設定すれば、ドル建て決済が可能になります。
ちなみに、住信SBIネット銀行は、通常の銀行口座としても普通に便利です。他の銀行宛ての振込手数料も月3回まで無料ですし、ATMでの引き出しもセブン銀行やイオン銀行で手数料無料で行えます。
SBIカードにはステータスによって数種類のカードがありますが、アメリカでドル建てカードとして利用するだけなら、年会費が無料のレギュラーカードで何の問題もありません。年間10万円使えば次の年も年会費はかかりません。
申し込みが完了して、SBIカードが到着したら、引落口座として住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座を設定しましょう。これで、ドル建て決済カードが日本で手に入ります。
ちなみに、SBIネット銀行での外貨預金の方法ですが、普通に日本円で預金をして、外貨口座に移すだけで構いません。両替所や銀行窓口でわざわざドルに両替してから口座に入れるよりも手数料は安い(1ドルあたり15銭)ので、ご心配なく。
そんな新しい銀行口座を作るなんて面倒だし、怖いよという方は
銀行口座を新しく作るなんて面倒だ!クレジットカードを作るのがそもそも嫌!という方もいらっしゃると思います。
ただし、アメリカで現金を持ち歩いて生活するのは本当に危険です。
クレジットは嫌だけど、現金も持ち歩きたくない。そういう方には、プリペイド式のカードが一番良いと思います。
使い方はクレジットカードと一緒で、そのまま店頭で決済できます。
事前に自分で必要な分だけお金を入金(チャージ)して使っていく方法ですね。チャージしたお金を現地のATMで引き出すこともできます。
例えば日本を出国する前に20万円くらいチャージしておいて、使い切ったらオンライン振り込みで追加のお金を簡単にチャージできます。
留学生に人気の定番カードですが、海外駐在に帯同される駐在妻の方にもおすすめです。
SBIカードの家族カードを米ドル建てでアメリカで使っているものなのですが、どうしてSBIカードはアメリカでの生活が1年未満の人には向いていてそれ以上アメリカで生活する人には向いていないのでしょうか?
ちなみに私は3年近くアメリカで暮らしていて、つい最近まで日本に半年ほど一時帰国していた大学生です。以前までは送金してもらっていたのですが、手数料をかなり取られていたことに気づき、アメリカに戻ってきた今はSBIカードでショッピング、セディナカードをキャッシング用として利用することにしました。
アメリカで生活できるだけの収入がない間は日本のクレジットカードに頼るしかないと思っています。今後アメリカでまだ5年以上は暮らそうと思っているので、念のためChase bankで口座を作りデビットカードを利用しています。しかしアメリカでの収入があれば、いずれChaseのデビットカードもクレジットヒストリーに良い結果をもたらせてくれると思うので今後のことを考えればプラスではあると思うのですが、まだ学生でキャンパス以外で働くことのできない状況下にある間はやはり日本の米ドル建てのクレジットカードを利用するのが最善だと思うのです。
そこで今回このブログを読み、なぜ1年未満の米国滞在者に限ってSBIカードをお勧めしているのかと疑問に思い質問させていただきました。回答と合わせて、SBIカード以外または以上に一年以上の米国滞在者で米国での収入がない人とって、日本で貯めた貯金をアメリカで使用するための方法があれば教えていただけませんか?宜しくお願い致します。
>anonymousさん
コメントありがとうございます。混乱させてしまったようですみません。
この記事は、アメリカで働いている、もしくは働きだす社会人の方向けに書いておりました。
というのも私がインタビューした留学生の方はみなさんデビットカード利用者だったので、
留学生でクレジットカードを使っている方への配慮が抜けていましたね。
SBIカードとセディナカードの目的別の併用の仕方は素晴らしいと思います。
レートの面でいえば、今実践されている方法が私が知る中では一番お得です。
ご返答ありがとうございます。社会人向けに書かれてあったとは知らずに、こちらこそ枠外の人間が厚かましくも的外れな質問してしまって失礼致しました。
とんでもないです。
私よりアメリカ経験がよっぽど豊富かと思うので、不足している情報などあれば教えていただけるととても助かります。今後ともよろしくお願いします。
こちらこそまたブログにお世話になる時はよろしくお願いします。お互いにアメリカ生活を充実させましょう!