南米で受ける差別

南米で受ける差別

旅行先としても人気の南米の国々。美しい景色や陽気な人々に憧れている方も多いと思います。

私もペルーのマチュピチュやボリビアのウユニ塩湖を訪れましたが、一生忘れることのできない絶景を目にするとともに、嫌な差別もいくつか味わいました。

ブログの読者さんからもコメントいただいたので、南米で日本人が受けやすい差別をまとめてみました。

「なんだ、自分だけじゃないんだ」と思ってもらえれば少しは気持ちも楽になるかなと期待して・・・

チーノと呼ばれる

ペルーの市場で買い物しているとき、Tシャツでも買おうと思って一つの店に立ち寄ると、横の店で店番をしている小学生くらいの女の子が、私の死角から「チーノ!チーノ!」と言ってきました。

振り返ると、私何も言ってないよ、という感じで素知らぬ顔。そして、ニヤニヤする周りの店の人たち。

チーノは中国人の差別的な呼び方なのですが、向こうの人からしたらアジア系はほとんど一緒に見えるので、旅行中に何回かチーノと呼ばれました。

中国人じゃねぇよ!っていう思いと、そもそも馬鹿にされてるのが悔しいっていう屈辱感もあったりで、かなり嫌でしたね。

読者の方もチーノと呼ばれて嫌な思いをされていたようです。

英語が全く話せないメキシコ人が私を目の前で平気で「チーノ」とスペイン語で侮辱していました。すべって転んだフリをしてそいつのケツを思いっきり蹴り上げてやりました。

吊り目ポーズ

アジア人=吊り目という特徴から、このポーズをしてからかってくる輩がいるんです。

中には、「差別じゃない。これはクールでかっこいいアジア人の真似をしているんだ」とかいう人もいますが、まあそこまでの会話の流れとか相手の笑い方とか見ていれば、かっこいいと思われているのか、馬鹿にされているのかは誰でもわかりますよね。

一瞬話題になったブラジルサントスのネイマールを起用した広告。

これに関しては、日本への観戦ツアーの広告であり、決して日本人を馬鹿にしている意図はなかったようです。が、、伝わりませんよね。

ちなみにSantos No Japaoはポルトガル語で、Santos in Japan の意味。

これをNO JAPとか解釈している人がいましたが、それは100%誤解です。

南米差別

これも吊り目差別として有名な一枚。

南米の吊り目差別

ホテルに空きが無いと言われる

ペルーのリマにバックパッカーで訪れた時のこと。

長旅の途中だったので、宿を決めていなかったのですが、治安も心配だったこともあり、激安のホステルではなく中級ホテルを何軒か回りました。

どこのホテルでも「あいにく今日は一杯です」と言われたのですが、私たちの後から来る欧米人らしき人々が普通に宿泊手続きをしているんです。

もちろん予約をしていただけかもしれませんが・・。

ハポン、ハポンと指をさして笑われる

南米の差別

ハポン(Japon)はスペイン語で日本人の意味です。

先ほどのチーノと同じ感じですが、街を歩いているだけで指をさされて笑われた記憶が結構鮮明に残っています。

市場で中指を突き立てられる

「海外ブラックロード」の著者 嵐よういちさんの話がリアルなので引用します。

突然、色白の若い男が俺たちの目の前にビラを突き付けてきた。咄嗟のことだし、俺たちは話に夢中だったので、俺は手でビラをのけるようにして、そのまま通り過ぎた。すると、その男は持っていたビラで俺の頭を後方から叩こうとした。
・・・・

コノヤロー!!俺が振り返ると、その男はバカにするような顔付きをしている。

俺は手で、こっちに来いとジェスチャーした。すると男は遠くから中指を立ててきた。

嵐さん曰く、南米の差別も昔に比べたら大分マシにはなっているようです。

まとめ、北米とも違う南米の差別

アメリカだと陰でクスクス笑われたり、婉曲的に差別を受けたりすることもあるのですが、南米はさらに直接的というか、指をさして何か言われて嫌な思いをする、という体験が多いように感じました。

チーノは本当に腹が立つんですが、まあ実はそこまで差別意識を持たずに口だけで言っちゃっている人も多いので、あまり気にしないことですね。

差別については、過去にもいくつか記事を書いていますので、お時間あれば読んでいただいて皆さんの意見や体験を聞かせていただきたいと思います。

【つらい】日本人が8ヶ月もアメリカに住めばたくさん差別を受けます

【対処法付き】アメリカでの人種差別:日本人の壮絶体験まとめ

外国人を差別して日本スゴいアピールをする日本人はもう時代遅れでしょ