ケビンオーエンズ

ケビンオーエンズ

いよいよ開催が近づいてきたWWE日本公演@両国国技館。

ローマンレインズのドーピングによる欠場とディーンアンブローズの代役来日など直前まで話題に事欠かないですが、日本のプロレスファンにとっての目玉はなんといっても中邑真輔とAJスタイルズの来日でしょう。

AJスタイルズはWWEのベビーフェイスの象徴と言っても良いジョン・シナと2日連続で対戦します。

中邑真輔は、初日の相手がブレイ・ワイアットの欠場により未定ですが、2日目にケビンオーエンズと戦います。

何を隠そう私も2日目の公演に行くので、今回は中邑の対戦相手ケビン・オーエンズについてまとめてみました。

「ど」が付くほどのインディーレスラー:ケビンオーエンズ

ケビン・オーエンズは苦労人です。WWEに入団するまでには14年間数々のアメリカのインディー団体に所属してきました。

デビューはなんとCZW(コンバットゾーンレスリング)。リングネームは、ケビン・スティーンでした。

CZWは、全米最狂のデスマッチ団体です。工業用のホチキスやガラス、蛍光灯、さらには芝刈り機まで武器にしてしまうクレイジーなプロレス団体。かつては、日本の大日本プロレスと抗争を繰り広げていました。

*当時の大日本は、今新日本で「こけし」として大人気の本間朋晃がエースとして君臨していました。

大日本 本間

話がそれましたね・・。

その後もケビン・オーエンズは数々の団体を渡り歩きます。

プロレスリングゲリラ(PWG)では、AJスタイルズとも対戦し、PWG世界王座も獲得しました。

その後は、現在全米第2の団体であり、新日本プロレスとも提携しているROH(ring of honer)に所属。ROH世界タッグ王座やROH世界王座を獲得しました。

この頃のケビンスティーンの必殺技(フィニッシュホールド)は、パッケージパイルドライバーという超危険技です。

2014年WWEへの移籍

ROHをはじめとするインディー団体での実績が認められ、ケビンはWWEに引き抜かれることになりました。

WWEでは、リングネームを変更。ここで、ケビン・オーエンズになります。

まずは2軍であり、現在中邑真輔も所属しているNXTでデビュー。

WWEでは、上述のパッケージパイルドライバーは危険技として禁止されているため、新たにポップアップパワーボムという必殺技を開発しました。

これをくらってしまうと中邑も3カウント取られてしまうかもしれませんね・・・。

ケビンオーエンズはNXTでも順調に勝利を重ね、NXT王座を獲得。早々に1軍であるWWEにデビューしました。

ポップアップパワーボムで相手レスラーをどんどん倒していき、現在はWWEインターコンチネンタル王者(IC王者)にまでなっている、超大物です。

つまり中邑真輔は、現在まだ2軍のNXT所属でありながら、WWE1軍のトップ中のトップとのシングル戦が組まれるというかなりのVIP待遇なんです。

 ケビンオーエンズと中邑真輔の過去の対戦成績

ケビンオーエンズと中邑は過去に1度対戦しています。

それは2014年の1月。まだケビンがROHに所属している際に、新日本プロレスとROHが合同で行った興業”War of the Worlds”でのこと。

このときは、ボマイェの連発で中邑がケビンに勝利しています。

中邑がWWE入団を発表したVTRで、ケビンがインタビューに答えて以下のように発言しています。

「中邑は人の心を惹きつける類まれな能力を持っている。彼と戦ったその日から、俺は彼のファンになったんだ。」

このように、ケビン・オーエンズも中邑真輔というレスラーをリスペクトしているんです。

かつては新日本プロレスでIWGPのインターコンチネンタル王者に君臨していた中邑。

WWEのIC王者であるケビンオーエンズに勝てば、一気に一軍昇格もありえます。お互いに破天荒なファイトを見せてくれるレスラーなので、試合は絶対に盛り上がること間違いありません。

我々日本人としては、もちろん中邑の勝利が見たい!

中邑の必殺技ボマイェはWWEでは“キンシャサ”と呼ばれています。勝ってくれ中邑!イヤァォォオ!!