
日本から取り寄せてでも読んでいるのが、大前研一さんの「日本の論点」
海外赴任していても、日本経済の最低限の知識はキャッチアップしておきたいので。
アベノミクスを批判する論調の中で、プロローグで日本とアメリカやその他の国の比較がされていて
面白かったのですが、「え、本当にそう?なんか違くない?」とも思ったのでご紹介します
なぜアメリカ人は早期リタイアをするのか? →そもそもセミリタイアできないでしょ
以下、日本の論点より引用です。
アメリカ人なら、これで一生大丈夫と計算が立った段階でリタイアする。イタリア人は死ぬときにちょうど貯金がゼロになるように人生を楽しむ。日本人は働けるうちはひたすら働いて、いざというときのためにひたすら貯める。人生の末期に一番キャッシュを持っているのが日本人。これだけ人生の段取りが悪い民族もいない。
もしアメリカで日本と同じような状況が生まれたら、「20年先に破錠する」という前提で議論が始まって、歳出を抑えようという方向に進むだろう。しかし、日本では、散発的な議論しか出てこないし、今なお史上最大の予算を組んでいる。
んー、まず1つめの国民性の違いについては、正しいんだと思います。
ただし、オハイオ州の田舎に住み、街の人々とのんびり交流をしているアメリカ駐在員からすると
果たして本当にそうかな~と考えてしまいます。
リタイアできる人なんて、本当に上澄みのアメリカ人じゃないの?
それに対して、日本人は国民全体のことを語られているので、なんか不公平じゃないかと思ってしまいました。
たとえば、私のオハイオ州の英会話の先生は67歳のおばあちゃんですが、
通学型英会話スクールのベルリッツで、週3日英会話の講師として働いています。
彼女は、もともと高校教師だったのですが、退職後も、州に毎月900ドルの保険金(?すみません、曖昧です)を払わなくてはいけないため、仕事をやめられないと言っています。
それから、2つ目について。
アメリカ社会のトップ層と仕事をしているわけではない私には言い切れませんが、
アメリカ人ってこんな国民性でしたっけ?
予防原則のような考え方でアメリカが動いた事例をあまり知らないのですが、
もしこの記事を読んでいる方でご存知の方がいれば、教えていただきたいです。
緊縮財政とは無縁なのがアメリカだと、実際にアメリカに住みながら感じています。
日本の論点、まだ全然読み終わっていません
大前研一さんの本は面白いです。
文章がもの凄くわかりやすく書かれているため、私のような若僧でもすらすら頭に入ってきます。
まだ本編を少ししか読んでいないので、新たな発見があれば引き続きご紹介したいと思います。