米国で犬を飼うとかかる費用の全リスト:経験者に聞くのが一番!

ペット大国のアメリカ。なかでも一番人気のペットと言えば犬です。

APPA (American Pet Products Association)によれば、アメリカの世帯のうち37%-47%が犬を飼っているそうです。

長期で米国に駐在する方やアメリカで市民権を得た日本人の中には、これから犬を飼うことを検討されている方も多いと思います。

しかし、「アメリカで犬を飼うって結構お金がかかるんじゃないの?」という費用面の不安を良く聞きます。

そこで今回は、実際にアメリカで犬を飼っている日本人のまゆみさんに、犬を飼う上でどんな種類の費用がいくらぐらいかかるのかを教えていただきました。

毎月かかる費用

月に約200~250ドル(1万円~1.5万円)

  • エサ代
  • ノミ・ダニ駆除剤代
  • トリミング代(グルーミング代)

まずはエサ代です。前回の記事で紹介したように、コマンドを覚えさせるときにあげるオヤツ代もありますね。

我が家は犬を2匹飼っているので、ドッグフードだけで月にして150ドルほどかかります。

次にノミ、ダニ駆除剤の費用も必要です。

有名なところでアドバンテージやフロントラインなど犬の首にスポイトするタイプがほとんどですが、最近はタブレットタイプのコンフォーティスというものもあります(コンフォーティスは処方箋扱いなので獣医さんに行かないと購入出来ません)

値段は体重によってまちまちなので、アマゾンで見てください↓

http://amzn.to/2hrAGnK

ネットで処方箋扱いの物を買いたい時は、獣医さんに行って診察してもらい、ネットで購入したい意思を伝えれば、その獣医さんで診察したという紙をくれ、ネットでオーダーする時は獣医さんのインフォメーションを入力するだけでOKです。

とても安い物やノミ除け首輪などはあまり効き目がなく、ノミ、ダニは付いてしまっては手遅れなので、しっかり予防しましょう。

その他にもHeartgard(フィラリア予防)などがありますが、これは獣医さんの所に行き、まず犬がフィラリアにかかっていない事が分からないと購入できません。

その他、トリミング(グルーミング)の必要な犬は、毎月と言わなくともグルーミングサロン代がかかります。

毛が伸びる犬はもちろんの事、自分の家で大型犬はちょっと洗うのが大変。

足回りの毛と爪だけを切りたいなどがあります。

以前私は自分の犬の爪を切り出血させ、更に私がビクビクしてた様子が伝わったようで、2度と私に爪は触らせてくれなくなりました。

もう1頭の爪は黒く一体どこまで切っていいのか分からない為、2頭ともグルーミングサロンのお世話になっています。

もちろん自分でやってる人も沢山いるので、全員がグルーミングサロンが必要というわけではないです。

値段はグルーミングサロンによってまちまちです。

シャンプーや爪切りのみ。もしくはヘアカット、犬の毛質、大きさによって下は30ドルぐらいから上は80ドル以上という感じです。

グルーミングから戻ってきた2頭

アメリカでペットにかかる費用

年に一度かかる費用

(目安)年に100ドル程度

予防注射です。と、言っても注射によっては毎年いらないものもあります。

国から絶対にしなくてはいけないとされてるのは狂犬病のみなので、私の周りでも犬がそろそろ歳なので、注射は狂犬病のみしかしないという人もいます。

狂犬病の注射は10ドル前後で出来るところもありますが、毎年しなくてはいけない予防注射などはうちの大型犬ですとoffice visitなども合わせて100ドル程払いました。

犬が歳をとっていったら予防注射の際、健康診断も一緒にしてもらうのもいいと思います。

パピーの注射は、下のリンク先のページにも書いてありますが、数週間おきにしなくてはいけない注射があるのでしっかりチェックしておきましょう。

http://www.peteducation.com/article.cfm?c=2+2115&aid=950

又、住んでいるカウンティでの犬の登録があります。

これは毎年ではなく1、2、3年ごとと選べますが、狂犬病をしなくては登録出来ません。

避妊、去勢をしていると登録料が安くなります。

獣医さんにかかる費用

獣医さんは予防注射、爪切りに肛門絞り犬の預かりなどもしてくれる所もあります。

その他病気、怪我などはこちらの記事を参考にして下さい。

チョコ吐かせて250ドル!アメリカの獣医と保険の費用を公開

首輪、洋服など身の周りのものにかかる費用

首輪・リードなどは、パピーから犬を飼い始めた時などは成長とともにサイズも変わったりするので成長とともに買い替えたりします。

洋服などは犬にオシャレさせるという意味ではなく必要な時もあります。

東海岸に住んでいた時は獣医さんから犬も寒いからセーター着せなさい。と言われたりもしました。

ただ、犬によっては服をものすごく嫌がったり服を着せると固まってしまったりという事があります。

アメリカでペットを飼う

あと、迷子札はとても大事な物だと思います。

ちょっとした時に犬が逃げてしまったり迷子になってしまう話はよく聞きます。

迷子になった先でマイクロチップをスキャンしてくれる機械があればいいですが、ない場合、たった5ドルの迷子札で助かる事もあります、迷子札は口のきけないペットの大事な名札です。

私は迷子札がないばっかりに猫に脱走され100ドル払った事があります・・・。

引越しの際、逃げられないように気を使っていたのですが、無事引越しも済んで気が抜けたところで逃げられました。

見れば飼い猫という事はわかったと思うのですが、首輪も迷子札もしてなかったのでもちろん連絡は来ません。

マイクロチップを入れていましたが、新しい連絡先など何も新しい情報をアップデートしてなかったので、仮にマイクロチップを読む機械があるところで拾われてもダメです。

1週間探し回ったけど全く見つかる様子がなかったので、思い切って「猫探してます!」のポスターに「見つけてくれた人にお礼100ドル」と出したところ、すぐ連絡が来ました。

世の中現金なもんだ、、とは思ったけれど、それ以来絶対に迷子札は付けさせてます。

犬の迷子札

ペット用のベッド

(目安)30-100ドル

ベッドは本当にピンキリです。

小型犬は安いもので20ドルぐらいで買えるものもありますが大型犬のベットは100ドル前後します。

おすすめは、COSTCOで買える大型犬用のベッドです。30ドルぐらいで買えます。

私の経験では、安いベッドはすぐペッタンコになってしまいます。ですが、COSTCOベッドは質もなかなか良いです。

猫が大型犬用のベッド(COSTCOで購入)に寝てしまうので、猫用のベッドも買いましたが、そちらに寝る気配はゼロで、結局大型犬の方が猫用に買ったベッドに寝ています(笑)

コストコでペット用ベッド

クレート

(目安)30-100ドル

クレートはソフト、ハード、持ち運びといろんなタイプの物があります。

うちは2頭ともパピーの時から飼ったので、クレートトレーニングとして各1づつありますが、犬たちが歳をとってからは全く使っていません。

ただ若い頃は一緒にホテルに連れていった時などに大活躍しました。

クレートは大きさによって値段が変わるので、小さければ30ドルぐらいでもありますが、大きいと100ドルぐらいします。

この写真の左側のクレートは布製のソフトクレートですが、2歳になった頃、ホテルにちょっと留守番をしててもらい(20分くらい)戻ってきたら布の部分が破られ抜けだされていた事もありました。右はペット用のカバンです。

アメリカでペットを飼う

介護用品

(目安)日本で買いましょう

アメリカには犬の介護用品というのが日本に比べ少ないと思います。

なので犬の介護用品は欲しいものが見つからなかったら、日本で探した方が良いと思います。

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うちの犬は後ろ足が悪くなってきたので後ろ足をサポートするものが欲しいのですが、あまりいい物が見つからないので、日本でオーダーしようかと思っています。

ストローラー

(目安)50-200ドル

うちのもう1頭はもうすぐ10歳になりますが、お散歩が大嫌いです。

小型犬なので、まだシニアではないので少しは歩いてもらいたいのですが、いやいや歩き、家に帰ると分かるとスタスタ歩き出すので、行きはストローラーに乗せ、帰りは歩かせる事にしました。

ストローラーを買おうといろんなサイトを見ましたが、安いものは50ドルくらいから、高いものは200ドル以上で驚きました。

このストローラーはアマゾンで50ドルでした。

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でもペット用のカバン、ストローラーなどは万が一の災害にも役に立つかもしれないと思っています。

ペットを飼っていると色んなものが欲しくなります。

私の場合ですが「本当にこれは必要か?」とも考えず散財した事も多々。

でもそれはそれで楽しみでもあるので、家族が一人増えた気持ちでお金を使って欲しいと思います。