
アメリカとあまり縁が無い日本人の友人から出てくる典型的なアメリカのイメージといえば、
- 食事はいつもハンバーガー
- 体が縦にも横にもデカい
- やたらに陽気
などです。
これも大分偏っているなあとは思いますが(笑)、もっとすごい偏見といえば、
みんなタトゥーしてるのが普通なんでしょ?と聞かれることもあります。
確かに私もアメリカ赴任前は、アメリカ人ならタトゥーの1つくらい普通なのかなと思っていましたが、いざアメリカ人と接してみると意外とそんなこともないというか、もっと複雑な事情がわかってきたので、アメリカのタトゥーについてご紹介します。
この記事の目次
統計データ:アメリカ人でタトゥーをしている人の割合
2013年にアメリカのPew Research Centerによって行われた調査によると、
体のどこかにタトゥーをしている人の割合がアメリカ国民全体で14%、18歳-25歳では36%、そして26歳-40歳では40%に上ることがわかりました。
*ちなみに、日本では全国民の約2%がタトゥーを入れているそうです。
アメリカの国民は3億2000万人ですから、実に4500万人のアメリカ人が体のどこかにタトゥーを入れているんです!4500万人ってすごいですよね・・。
私が驚いたのは、26歳から40歳の世代の方が18歳から25歳の世代よりもタトゥー人口が多いことです。この内どれくらいの人がタトゥーを入れたことを後悔しているんだろうか・・。なんにせよ、この数だけ見ると、アメリカで普通に生活していれば、必ずタトゥーを入れている人と接することになります。
(データ参照:http://tattooconnection.net/blog/statistics/) 及び
(http://www.huma-c.co.jp/topic/enquete_tattoo.html)
実体験:ホワイトカラーでタトゥーをしているアメリカ人はいない
統計データの次は私のアメリカでの実体験を。
私は駐在員として、アメリカの子会社に赴任しました。オフィスワークで、いわゆるホワイトカラーのアメリカ人と過ごしています。断言しますが、会社で働くホワイトカラーの社員の中にタトゥーをしているアメリカ人はいませんでした。
もちろん全身を見たわけではないのですが、休日にTシャツ短パンで一緒に遊んでもタトゥーはありませんし、みんなタトゥーなんて入れてないと言います。
さらに、ある日ホワイトカラーのアメリカ人がタトゥーをどう思っているのかがよくわかる面白いことがありました。
まだまだタトゥー=低所得者?
(画像:http://www.statisticbrain.com/tattoo-statistics/)
皆さんはタトゥーをしている人を見るとどう思いますか?
おしゃれ・不良・アウトロー・人生に迷っている・若気の至り みたいな声が聞こえてきそうですね。
私のアメリカ生活の経験上、アメリカでタトゥーを入れているのは以下のような職業の人たちが多いです。
- バーの店員
- レストランの店員
- 工事現場の作業員
- アーティスト、美容師や俳優
- スポーツ選手
映画とかを見ていると、アメリカ人は全員タトゥーを入れていそうなイメージですが、いわゆるサラリーマン(ビジネスマン)達は、タトゥーとは無縁の生活を送っているんです。
スポーツ選手やアーティストになると、タトゥーも格好良く見えますけどね。友人のホワイトカラーのアメリカ人達は、タトゥーを入れている人のことをバカにしています。Tattoo peopleという呼び方があるのですが、人をバカにするときの隠語のように使われます。
私はナインインチネイルズ(NIN)というかなり激しめのロックバンドが好きなのですが、NINのコンサートに行ってきたよと言ったら、「えー!すごい!でも、tattoo peopleだらけなんじゃない?」なんて言われました。女性ですけど。
いわゆるハイクラスのアメリカ人の中では、タトゥー=低所得者・荒くれ者 みたいなイメージはまだまだあって、
タトゥーをしていないことが逆にステータスになっている感じもあります。
まとめ、タトゥーはビジネスマンには不要
タトゥーを否定しているわけではありませんが、寛容なアメリカでさえタトゥーを入れて得をしている人はあまりいないように感じます。特にビジネスマンとして生きていくうえでは、メリットが何もないというのは、日本と変わらないのかなと思います。
自分の周りにホワイトカラーでタトゥーしてる人がいないからホワイトカラーはタトゥーをしない!
うーんこの
低所得ブルーカラーのTattoo man涙拭けよ
アメリカでは軍人もタトゥー率高いですよ。
ホワイトカラーにタトゥーはいないという事こそ偏見。
実際周りに一杯いるし。
私もニューヨークで6年、日経金融機関の駐在員として仕事をしていました。
この記事の通りで、一緒に仕事をした人(ニューヨークのホワイトカラー)にタトゥーをしている人は1人もいませんでした。
「軍人にも多い」「スポーツ選手や音楽・ハリウッドのセレブ」といった意見もあるようですが、それはそうなんでしょう。
少なくとも、ビジネスマンとして上を目指すならタトゥーはしないことです。