
このブログを読んでいるビジネスマンの皆さんなら「カクテルパーティー(Cocktail Party)」はご存知ですか?
夕食(ディナー)前に催される立食形式で、カクテルなどの飲み物と軽食をつまみながら談笑するパーティーのことです。
日本ではあまり聞かないカクテルパーティーですが、欧米では非常に一般的です。
ホテルのホールや会議室を借りて行う大きな会議や講演会では、大抵カクテルパーティーがついてきますね。
私も何度も経験していますが、初めの頃は、「緊張するなあ」、「誰と話せば良いんだろ・・?」となかなか苦労しました。
今回は、そんなカクテルパーティーの服装とマナーや楽しく過ごすコツをお教えします。
この記事の目次
カクテルパーティーの服装は?
ビジネスのつながりで参加するカクテルパーティーなら、男性は普通にスーツやジャケットで構いません。女性はドレスですね。
アメリカの会社だとTシャツやセーターで仕事をしている人も多いですが、こういう場ではジャケットは必須と思ってください。
下の写真は、典型的なアメリカのカクテルパーティーです。みんなジャケットですよね。
想像してください、ここに日本人が1人でぶち込まれる状況を・・・地獄ですよ(笑)
(画像:http://wgbhnews.org/post/hear-din-voices-our-brains-can-tune-one)
ひとりぼっちにならないために・・・カクテルパーティーでの会話のコツ
ということで、想像してください。
会社を代表してビジネスミーティングに参加した後、上の写真のようなカクテルパーティーに参加することになったあなた。運の悪いことに参加者の中に知っている日本人はほとんどいないようです。
あなたは、パーティー中、どんな風に過ごすと思いますか?次の中から選んでみてください。
- 端っこで誰とも話さずに、なんとなくたたずんでいる
- 話し相手がいないので、ひたすら酒を飲んでちょっと気持ち悪くなる
- 唯一の知り合いとずーーーっと話して何とかその場を乗り切る
- あまりに手持ちぶさたで頻繁にトイレに行ってしまう
- 見る必要もないのに何度も携帯・スマホを開いて忙しいフリをしてしまう
・・・
・・・
・・・
考えました?
えーーと、全部私のことです(笑)
上記のように、日本人が1人でカクテルパーティーに参加するとほぼ確実に直面するのが、「孤独」だと思います。以前にカクテルパーティーに参加されたことがある方も同じような意見をお持ちなんじゃないでしょうか?
私は孤独を感じながら、「パーティーなんて参加したことないよー。。。」、「早くテーブルディナーの時間にならないかな」、「アメリカ人みたいに陽気にふるまえるわけないじゃん。。」なんて思っていました。
でも、考えたらアメリカ人だって初めはパーティー慣れしていなかったはずなんです。彼らは若いころから居酒屋ではなくてバーでの立ち飲みパーティーなんかが多い文化だからなんとなくうまく振舞えているわけです。よくよくカクテルパーティーの様子を観察していると、どのように会話を始めるか・話をしているグループにいかに加わるかなどのコツが見えてきますので、以下にまとめてご紹介します。
少しでも知った顔の人がいる場合
会場の中に少しでも自分が知っている同僚や関係者がいる場合は、その人を頼りましょう。世界中どこでも「つながり」が一番重要です。
目を合わせて軽く”Hi”といえば、向こうも返事をしてくれて、会話の輪に入れます。
*カクテルパーティーに参加するような人は、みんな社交的ですし、人付き合いの輪を広げることがビジネスを円滑にすることを十分に理解しているので、輪に入れてもらえないのではないか・・・ という不安は無用です。
この加わり方なら、知り合いがあなたをみんなに紹介してくれるので楽です。例えばあなたがKenだとしたら、
“This is Ken. He is my coworker in sales team.”などと軽く紹介してくれるはずです。
ここですかさず、あなたからも挨拶をしましょう!こういうのは間を置かないスピードが大事です。以下のようなフレーズが使いやすいと思います。
*また、挨拶とともに握手の手を差し出すことを忘れないようにしましょう!ビジネストークの基本です
【会話の切り出しに使えるフレーズ】
“Good to meet you. I’m Ken.” お会いできて光栄ですのカジュアルな感じ。これだけでも十分です。
“Hi, I’m Ken. Sales in New York & Boston area.” 相手によってはもう少し仕事内容を細かく伝えても良いですね。
切り出しは、こんな風に単純でかまいません。相手が仕事や生活のことをもっと細かく聞いてくれたらそこから会話をつなげていけばいいでしょう。
もし、あなたから会話を広げるなら以下のようなフレーズが便利です。アメリカのビジネスカクテルパーティーなら、基本は仕事の話から始めるのがいいでしょう。
“So, what kind of word are you doing?” “どんなお仕事をされているんですか?”
“How’s your business?” “ビジネスの状況はいかがですか?”
“Who do you work together?” “誰と一緒のチームで働いているの?”
ビジネス会話をして、少し場があたたまったら、「日本人あるある」のような雑談で盛り上げるのも良いと思います。こういう”アメリカ人が喜ぶ日本人雑談トーク”はまた別の機会に取り上げます。
パーティー会場に知り合いが全くいない場合
これが一番タフですよね・・(笑)
私も知り合いゼロのカクテルパーティーに何度か出席しました。本当につらいですが、一番辛いのは誰とも話さずに1時間なり2時間なりを過ごすことです。なんとか勇気を出して話し相手を見つけましょう!
【とにかくポジション取りが重要!】
こういう場面では、あなたがどこに立っているか、が本当に重要です。端っこに立っているだけでは絶対に最後まで会話に加われません。飲み物を持って、会話の輪の近くに行きましょう。そして、話している人の内容を聞いて、くすっと笑ってみる、もしくは話している人の目をジッと見てみる。こうすると、会話の輪の中に招かれることが多いです。
*上でも少し書きましたが、基本的にみんなパーティー慣れしているので、輪に加わりたい人を排除することは無いんです。
目を合わせた後に使える会話
“Oh, I’m so much interested in that topic. Nice to meet you, I’m Ken.” “その話題にすごく興味があるんです。はじめまして。”
“Good to meet you. I was so impressed with your today’s presentation.” “今日のプレゼン、非常に感銘を受けました。”
一人でカクテルパーティーに参加して、会話ができるようになると、自分がグローバルビジネスマンになったような感覚を覚えますよ(笑)
その他に、間違えてはいけない重要なこと
ここまでに伝えきれなかったけれど、同じように重要なパーティーの基本を列挙してまとめとさせていただきます。
- 相手の名前をしっかり聞く!一度で聞き取れなければ初めに聞き返す方がマシ。
- 乾杯でグラスをカチーンなんていちいちやらない。
- 一人の人を引き留めすぎない。みんな色々な人と交流したいと思っている。
・・・パーティーでの会話の加わり方・切り出し方はこの記事を参考にしていただくとして、会話を続けるにはやはり日常の英会話の特訓が不可欠です。アメリカ人と冗談を言い合ったり、一緒に旅行に出かけてやんちゃしたり、ネイティブと普通に楽しく遊んで会話を続けるようになるにはネイティブトークが一番の近道でした。
英語力を更に向上させたい人には本当におすすめなので、以下の記事も目を通してみてください。